200作品以上もの劇場用映画を手がけたピンク映画界の第一人者・渡辺護を題材にした全10部からなるドキュメンタリー第1部の前編。監督デビュー作「あばずれ」を撮るまでの半生を渡辺護本人が語る第1部「糸の切れた凧 渡辺護が語る渡辺護」前後編の前編となる本作では、渡辺が自身の少年時代を振り返り、生まれ育った王子の町や学校をさぼって見た映画の数々、空襲と敗戦について語る。さらに、若くしてこの世を去った憧れの兄・優にも思いを馳せ、映画や演劇を愛した兄の思いを継ぐように映画の世界へと飛び込んでいった経緯を明かす。監督は「色道四十八手 たからぶね」の井川耕一郎。